第二百五十六世天台座主半田孝淳猊下
「世界平和」への歩み
半田孝淳座主猊下は地元常楽寺の住職と京都曼殊院門跡(まんしゅいんもんぜき)門主を努められ、平成18年2月1日に第二百五十六世天台座主に上任されました。
半田座主猊下は父であり師僧でもあった孝海住職が残した「おまえは、人々が安楽に暮らせるよう世界平和に尽くして生きよ」という遺言を守り、修業の傍ら世界平和の運動に情熱を傾けていかれます。
天台宗きっての国際派とも知られ、ローマ教皇に謁見し、まさに平和への祈りを捧げる比叡山宗教サミットを実現に導かれました。このサミットに合わせ「平和の鐘」を打ち鳴らすことを世界の主要な寺院に要請など、如何なく実力を発揮されてます。
「世界平和を求める同士に言葉はいらない」を持論とし何度もバチカンを訪問され、ヨハネ・パウロII世ローマ教皇と親交を深められました。
2009年上田名誉市民へとなられました。
略 歴
- 大正6年(1917年)別所温泉生まれ。
- 大正大学文学部宗教学科卒。宗議会議員、天台宗参務教学部長、天台宗国際平和宗教協力協会顧問、天台宗宗機顧問、一隅を照らす運動顧問など歴任。
- 平成十一年探題に補任
- 平成十六年から曼殊院門跡門主
- 平成十九年より天台宗第二百五十六世天台座主
- 平成二十四年より全日本仏教会会長
- 平成二十一年上田名誉市民へ
- 平成二十七年十二月十四日、午前十時四分、ご遷化
還骨回向法要(2016年2月26日)
直筆の書、上田市へ寄贈(2016年5月23日)
「慈眼視衆生(じげんじしゅじょう)」
観音様もお釈迦様も仏さま方の眼は半眼(はんがん)と言って、 半分開いて半分は閉じておられます。
開いた半分は、慈悲の眼であり、 閉じた半分は、常に自己反省しておられる眼です。
仏さまは、
慈心(じしん=いつくしみの心)、 悲心(ひしん=かなしみの心)、 が眼(物事の善悪を見極める力)となって 私たちを苦から楽の世界に導いてくださる、ということです。